2026年8月1日、当社(株式会社ビッグハンズ)は、青島大手新華錦有限公司および北京天通大愛養老服務有限公司とともに、天通大愛頤養センターにおいて「中日高齢者自立支援介護実践拠点」の調印式ならびに授牌式を執り行いました。
当社は、日本で確立された「自立支援介護」理論を核とし、多様なケアサービス、関連機器の提供・開発、そしてスマートケアマネジメントプラットフォームとAIによる全体管理を組み合わせた、弊社独自の要介護高齢者向け機能改善ソリューションを開発いたしました。本拠点は、このソリューションを中国国内で構築・展開し、その普及を進めることを目的とするものです。
背景
近年、中国では高齢化が急速に進展し、介護サービスに対する需要が年々高まっています。とりわけ、単に身体を介助するだけでなく、高齢者自身が持つ能力を引き出し、自立した生活を可能な限り長く維持できるよう支える「自立支援型」の介護に、大きな関心が寄せられています。こうしたなか、北京天通大愛養老服務有限公司が推進する高齢者介護プロジェクト(以下「天通プロジェクト」)は、傘下の介護施設を基盤として、国内外の先進的な介護理念・技術の導入を積極的に進めてきました。今回の実践拠点の設立は、その新たな一歩となるものです。
各法人の関係と役割
本取り組みは、北京天通大愛養老服務有限公司が導入主体となり、当社が独自に開発したソリューション体系を中国国内で構築・展開するものです。参画する各法人は、それぞれの強みを持ち寄り、以下の役割を担います。
- 株式会社ビッグハンズ : 日本で培われた経験を活かし、ITシステム技術・AI技術を基盤とするスマート介護(智慧養老)ソリューションを提供します。自立支援介護の現場運営に関する業務コンサルティングおよびノウハウについては、この分野で豊富な知見を有する株式会社日本経営の協力を得て提供し、日本の先進的な知見を中国の現場に橋渡しする役割を果たします。
- 青島大手新華錦有限公司(株式会社ビッグハンズの子会社) : 業務コンサルティングを主軸に、介護機器やスマート介護システムの導入を推進します。日本側チームと緊密に連携しながら、現場の課題やニーズに即したソリューションの提案・普及・導入を担い、機器やシステムが実際の介護現場で有効に活用されるよう、導入から運用までを継続的に支援します。
- 北京天通大愛養老服務有限公司 : 導入・実践の主体として、傘下の介護施設「天通大愛頤養センター」および「天通院国際養老機構」の二拠点において、自立支援介護体系の導入を進め、その現地化と定着を推進します。
理念・技術の提供から、人材・機器・プラットフォームの整備、そして現場での実践までを三者が一体となって担う体制を構築することで、単なる技術移転にとどまらない、持続的かつ実効性のある協力関係を目指します。
要介護高齢者向け機能改善ソリューションについて
本ソリューションが核とする「自立支援介護」は、科学的根拠に基づく食事・水分・排泄・運動の四つの管理を柱とし、高齢者が自立した生活能力を回復・維持することを目指すケアの手法です。適切な水分摂取やバランスのとれた栄養、規則的な排泄習慣、そして無理のない運動を組み合わせることで、寝たきりや要介護状態の予防・軽減を図ります。
当社は、この理論を核として、多様なケアサービスと関連機器の提供・開発、さらにスマートケアマネジメントプラットフォームとAIによる全体管理を組み合わせ、要介護高齢者一人ひとりの状態に応じた機能改善を実現する独自のソリューション体系を構築しました。四つの管理項目に関する日々のデータをプラットフォーム上で一元的に記録・可視化し、AIが総合的に分析することで、個々の高齢者に最適化されたケアプランの立案と継続的な見直しを支援します。これにより、経験や勘に依存しがちであった従来のケアを、データに基づく科学的かつ標準化されたケアへと転換し、より専門的できめ細やかなサービスの提供を可能とします。
今後の展望
今回の調印は、弊社独自のソリューションが中国の介護サービス体系において本格的に展開される重要な契機となるものです。同時に、日中双方の企業がそれぞれの強みを結集して取り組む本プロジェクトは、両国の介護産業における連携深化の実践モデルとしても、大きな意義を持つものと考えております。当社は今後も、本拠点での取り組みを起点として日中協力をさらに深め、高齢者一人ひとりの尊厳と自立を支える介護サービスの質の向上に貢献してまいります。